背負うのは 会社の威信 タケプロン
背負うのは 会社の威信 タケプロン
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商品名
成分名
ランソプラゾール
効能効果
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ピロリ除菌の補助など
名前の由来
(医薬品インタビューフォームより)
どんなお薬?
胃の壁から出てくる胃酸の量を少なくすることで胃酸過多が原因の胃のむかつきや痛みに効きます。胃がんの原因と言われているヘリコバクターピロリの除菌の際にも他の2種類の抗生剤とともに使われます。逆流性食道炎なんかにも使われます。
新しい作用機序
今ではたくさんの種類があるPPI(プロトンポンプインヒビター)ですが、このタケプロンが一番最初に承認されました。
会社の威信をかけて
薬の名前っていろいろな方法やアイディアでつけられると思いますが、メーカーの名前が組み込まれることはそんなに多くありません。武田薬品さんは日本の大企業のひとつで、お薬もたくさん販売しています。その武田薬品さんが自社の名前を組み込むくらい期待をこめたお薬だったのでしょう。
期待にこたえ・・・
そんな会社の威信のかかった(と思われる)タケプロンですが、しっかり期待に答えています。調剤していても本当によく出ますし、タケプロンが販売されるまでは胃薬といえばガスターなどのH2ブロッカーでしたがすっかりこのPPIが主流になりました。
注意点は?
むかむかの原因が消化不良の場合には、胃酸を減らしてしまうタケプロンでは逆効果になりますので注意が必要です。
ふーちょの思い
とてもよく使われるお薬ということもあり、今では多くの後発品メーカーからジェネリック品が販売されています。名前はもちろん成分名のランソプラゾールです。そんな中タケプロンという名前は語感がいいこともあって忘れられにくい名前なのではないでしょうか。会社の期待を背負ってこれからもたくさんの患者さんのお腹を癒して欲しいですね。